安らかな最期にも愛の手を

老人ホームで働く看護師の存在をしってますか?

高齢化社会の影響でお年寄りの方が増えるのに伴って、お年寄りの方を支える看護師が必要になっていきます。しかし、看護師の中には、「介護職員じゃないのに、なんで看護師である自分がお年寄りの方の面倒を見なければならないのか」と疑問に思うことがあるかもしれません。ですが、近年では介護職員と看護師との連携が不可欠であるのは決して珍しいことではなく、むしろ、違う業種との連携の下で初めて施設の利用者に適確なサービスが提供できることがあるからこそ、他の業種との仕事上においての多様な接点を持つことが重要になってくるのです。

老人ホームで働く職員は介護職員だというイメージが強いですが、近年の老人ホームでは看護師の受け入れも盛んに行っていることがうかがえる。年老いた方の最後の楽園となるように、看護師による様々な支援が不可欠となり、その支援を通して快適な気持ちへとなっていくお年寄りの姿を通して、看護師としての仕事に誇りが持てるようになるのだと考えられるのです。

人によっては、お年寄りの世話をすることと看護の仕事の両方に興味がある方もおられるでしょう。そうした方にとっては、老人ホームでの仕事が一番のやりがいとなる職場なのだと意識するようになることも往々にしてあると思うのです。お年寄りの方というのは、時として周りの人から煙たがられる存在となることは致し方ありませんが、少なくとも老人ホームのようにお年寄りの方をいたわる場所がある限り、お年寄りの方にとっての掛け替えのない場所になっていき、その場所を通して残りの人生を謳歌していく喜びを味わっていくことになるのです。

その喜びを提供していく看護師がいるからこそ、お年寄りはこの場所で最期を迎えることになっても、安らかな気持ちとなって旅立っていくことができるのであり、自分をここまで尽くしてくれた看護師に対して無上の感謝の気持ちを伝えることもあるのではないでしょうか。それは、自分の命が残り僅かとなったときに初めて語られる言葉なのかもしれません。その方の人生最後の告白を聞いた看護師は、自分がお年寄りの方に必要とされているという気持ちを聞けたことによって、自分の役目が全うされた喜びを味わうのです。